こんにちは!じゃむです。
今回ご紹介するのはヘンデル作曲の「Lascia ch’io pianga(ラッシャ・キオ・ピアンガ)」です。
Lascia ch’io piangaは和訳すると「私を泣かせてください」
イタリア歌曲はタイトルから意味深な曲が多いですが、これも中々深いですねぇ。
歌詞自体はヘンデルが書いたものではなく、ジャコモ・ロッシという方が書いたもの。
この曲は、オペラ『リナルド (Rinald)』の中の一部「アルミレーナの叙唱とアリア」になります。
とにかく美しいメロディーで、私も初めて聴いたときは感動しました!
それでは曲の概要に移りましょう!
曲の概要
【作曲者】ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル(Georg Friedrich Händel)
【調】ヘ長調(シ♭)
【指定速度】Larghetto(♩=60)、ラルゴより少しだけ速く
【拍子】3/4拍子
【音楽用語】dim.(だんだん弱く)
無料楽譜
(Lascia ch’io pianga)『私を泣かせてください』/ 無料楽譜
※IMPSLPのページに飛びます
イタリア歌曲集第1巻の25曲目に収録されています↓
歌詞
イタリア語
Las-cia ch’io pian-ga
※mia cru-da sor-te,
e che sos-pi-ri la li-ber-tà.
e che sos-pi-ri, e che sos-pi-ri
la li-ber-tà
Las-cia ch’io pian-ga
mia cru-da sor-te,
e che sos-pi-ri la li-ber-tà.
Il duolo in-fran-ga ques-te ri-tor-te
de’ miei__ mar-ti-ri sol per_ pie-tà.__ si,
de’ miei__ mar-ti-ri sol per_ pie-tà.
※の部分が”la dura sorte”パターンもあるようで、どっちが正しいんでしょうか…
ご存じの方がいらっしゃいましたら、情報よろしくお願いします!
和訳
どうか泣くのをお許しください
この過酷な運命に
どうか自由にあこがれることをお許しください
わが悲しみは、打ち続く受難に鎖されたまま
憐れみさえも受けられないのであれば
一体どんな過酷なことがあったのか……一回オペラ『リナルド (Rinald)』を見るしかないですね。
難易度
1(10段階)
非常にシンプルながら、出だしから美しいメロディー!
簡単なのに美しいって最高ですよね♪
しかし、最後の最後に難しい箇所が出てきます。
「de’ miei__ mar-ti-ri sol per_ pie-tà」の和音、8分音符・・・結構弾き辛いです。
指使いをしっかり決めとかなきゃ、つっかえてしまう。
ゆっくりとした綺麗な曲であるがゆえに、一つのミスが目立つので、間違えやすいところは重点的に練習するようにしましょう!
YouTube演奏動画
レチタティーヴォの部分もしっかり弾かれてます。
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