いつもお世話になっております。じゃむです!
今回ご紹介する曲は、ドビュッシーの『亜麻色の髪の乙女』です。
島谷ひとみさんの曲に全く同じタイトルの歌がありますが、この記事はドビュッシーの曲の解説になりますのでご注意ください笑
ドビュッシーの曲って、本当に美しいですよね♪そしてめちゃくちゃ独創的!笑
どの曲も弾きたくなるんですが、いざ取り組んでみると絶妙な取っつきにくさがあります。
『亜麻色の髪の乙女』も漏れずに独特で取っつきにくいんですが、希望があります。
それは2ページと非常に短い曲であること(演奏時間にすると2:30~3:00)!!
曲が難しくても2ページなら何とか頑張ろう!って気持ちになりますよね笑
ドビュッシーを初めて弾いてみようという人にも、ピアノ初心者だけど美しい曲を弾いてみたいという人にも超おススメの1曲です。
それでは、曲の概要に移りましょう!
曲の概要
【作曲者】クロード・ドビュッシー(Claude Achille Debussy)
【収録曲集】「前奏曲集第1巻」の第8曲
【調】変ト長調 (ド、レ、ミ、ソ、ラ、シ♭…なんとフラット6つ)
【指定速度】Très calme et doucement expressif (とても静かに、優しい表現で)
【拍子】3/4拍子
【音楽用語】ドビュッシーの音楽用語はイタリア語では無く、フランス語で書かれているので初めて見るものばかりで困惑すると思います。「Murmuré et en retenant peu à peu」とか、、、呪文かっ!
①sans rigueur:堅苦しくなく
②cédez:だんだん遅く
③Mouvt:元の速さで
④più :もっと
⑤très peu:わずかに
⑥Un peu animé:やや活き活きと速く
⑦sans lourdeur:重苦しくなく
⑧très doux:とても優しく
⑨Murmuré et en retenant peu à peu:ささやくように、そして少しずつゆっくりと)
⑩perdendosi:だんだん遅く、消えるように
楽譜
ドビュッシーと言えばフランスの出版社が出すデュラン版!
結構いいお値段しますが、ドビュッシーマニアの方は全巻そろえたいですね。
デュラン版は高すぎる!『亜麻色の髪の乙女』1曲を弾きたいんだ!と言う方は安定の全音ピアノピースをおススメします
難易度
3(10段階) ※全音ピアノピース:C
この曲の難しさは「リズム」と「和音」ではないでしょうか。
リズムは非常に複雑。
楽譜をあまり見ず、YouTubeで聞いた記憶を頼りに何とな~く弾いていると、本来のリズムとは全然ズレた仕上がりになるかもしれません。
人の演奏を聴くのは非常に重要ですが、片手に楽譜を置いて、冷静に分析しながら聴くと良いと思います。
さらに「1と2と3と」と3/4拍子を声に出しながら弾くとピタッとリズムがあってきます!
難所1:6小節目 左手の和音
6小節目にある「ミ♭・シ♭・ソ・シ♭」12度の超巨大和音!
皆さんココはどうやって弾いてますか?これを一度におさえられる人はいないんじゃないでしょうか!?(いらっしゃったら是非コメントいただきたいです!)
ここの弾き方は人によって2パターンに分かれます。
②アルペジオで弾く
YouTubeでみたところ、ピアニストの辻井伸行さんやミシェロ・ベロフさんのレッスンでは①のパターン。CANACANAさんは②のアルペジオで弾いてました。
【ミシェロ・ベロフさんのレッスン↓】
好みで良いと思いますが私は①の方で弾いています!
難所2:24~27小節目 右手
私の使っている楽譜には指遣いが乗っておらず、正直どうしたものかな…と悩んでいました。
色々試してみたところ、下記指遣いが一番弾きやすいのではないかと思います。
慣れてくると規則的で全然弾きやすいです!
実は詩が元ネタ
実はこの曲、フランスの詩人、ルコント・ド・リールの詩が元ネタになってます。
内容を簡単に要約すると
めちゃくちゃ美人だ!キスしたい!させてくれない!!なぜだ!!
って感じです……中々ヤバめな詩笑
ちなみにムラサキウマゴヤシ↓見たことあるけど名前知らなかった笑
画像元ネタ:「わき道の楽しみ」さんより
あと「亜麻色」ってこんな色だそうです↓
参考:「伝統色のいろは」さんより
知らなかった……笑
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