聴いた瞬間に稲妻が走る・・・「この曲、カッコいい!!!」と。
皆さんもそういうピアノ曲に出会ったことはありませんか?
またピアノを習い始めたばかりの人だと、バイエルやハノンのような機械的な指の練習曲や、味気ない簡単な曲を弾くことになるので、つまらないというイメージがついて、モチベーションが上がらない方もいると思います。
「え!?ピアノでもこんなにカッコいい曲があるの!?」って驚くと思いますし、「自分もこんな曲を弾けるようになりたい!」と練習のモチベーションも上がること間違いなしです!
それでは、皆様にとって大切な1曲が見つかることを祈って。
カッコいい曲① ショパン:エチュードOp.10-4
ピアノの詩人、天才作曲家ショパンの1曲。
ショパンのエチュード(練習曲)は全24曲で構成されており、どの曲も素晴らしいので、これだけでカッコいい曲TOP10が埋まってしまいそうなくらいです。
革命のエチュード(Op.10-12)
エオリアンハープ(Op.25-1)
など超有名曲もこのエチュード集の1曲であり、どれを選ぼうか非常に悩みましたが、一番カッコいいと思うのはこのOp.10-4!
とにかく最初から最後までカッコいい。初めてこの曲を聴いたときは震えましたね笑
ピアノ漫画の代表作である
「ピアノの森」
「四月は君の嘘」
全ての作品で登場しており、この曲の人気っぷりが伺えます。
また、難曲として取り上げられることも多く、ピアノを弾く人達の憧れの1曲でもあります。
私も憧れたうちの一人で、めちゃくちゃ練習した記録を記事に残しましたので、興味がある人は是非読んでみて下さい!笑
もう1曲、エチュードのカッコいい曲としておススメなのが木枯らしのエチュード(Op.25-11)。
10-4を選んだので10選からは外しましたが、気になった方は是非木枯らしも聴いてみて下さい♪
カッコいい曲② ショパン:プレリュード第16番
2曲目も引き続きショパン作曲。
ショパンのプレリュード(前奏曲)は24曲から構成されていて、1曲当たりの演奏時間が30秒~2分と非常に短い曲集です。
とくに有名なのが、15番の「雨だれの前奏曲」と7番の「太田胃散の曲」です笑
有名な2曲はゆっくりと平和な曲調ですが、それと打って変わって速く・激しく・めちゃくちゃカッコいいのがこの16番。
1分強の間、押し寄せる音の波に呼吸すら忘れてしまいそうな感覚になります。
動画は2000年のショパンコンクール優勝者であるユンディ・リ氏の演奏ですが、恐ろしいほど指が回る。こんな演奏ができたら本当に気持ちいいでしょうねぇ♪
カッコいい曲③ リスト:超絶練習曲第4番マゼッパ
ピアノの魔術師リストの1曲。
リストと言えば超絶技巧!カッコよくて華やかで難しい曲が多く、ピアノ学習者の憧れでありますが、曲が難しすぎるが故、悩みの種でもあります笑
そんな中でも特に難しいのがこのマゼッパ。
12曲から構成されるリストのエチュード集「超絶技巧練習曲(名前からしてヤバい笑)」の第4番にあたります。
めちゃくちゃカッコいい主題はなんと楽譜が3段譜になってます!!メロディーだけでなく、楽譜までもカッコいいとは・・・流石リスト様です笑
<驚異の三段譜↓>
中間部は甘美なメロディーでそれもまたかっこいい!
リストの魅力を余すことなく感じられる素晴らしい1曲です。
カッコいい曲④ リスト:半音階的大ギャロップ
リストからも2曲ランクイン!
カッコいいという表現が正しいかは微妙ですが、とても軽快でサーカスを見てるような気分になり、私が大好きな曲なので入れちゃいました笑
ギャロップというのは馬の疾走する様子を表すダンスの事。
リスト自身もこの曲が非常に大好きで、アンコールの定番として弾いていたようです。
カッコいい曲⑤ ベートーヴェン:月光第3楽章
ベートーヴェンのピアノ曲と言えば、誰しも一度は耳にしたことがあるエリーゼのためにが有名ですが、カッコいい曲も多く残しています。
ピアノソナタは32曲もの数を残しており、
月光(第14番)
熱情(第23番)
が3大ソナタとして有名ですが、その中のでも月光の第3楽章が特にカッコいい!
出だしから震えるカッコよさですよね!
このフレーズが繰り返し出てくるのですが、何度聞いても飽きがこないんです笑
<超カッコいい怒涛のアルペジオ↓>
右手が下から上に駆け上るアルペジオで、弾いてみると実は聴こえるほど難しくなかったりして、是非最初の2小節だけでも練習してみて下さい♪
ピアノソナタは他にも
「テンペスト」の第3楽章
後期三大ピアノソナタ「30番」の第2楽章
など、月光以外にもカッコいい曲が沢山あり、どれもおススメです!
カッコいい曲⑥ シューマン:クライスレリアーナ第7曲
シューマンと言えば昔アリナミンのCMで「なぜ~、辛い時も~…」という歌詞で使われていた「トロイメライ」が有名(ご存じない人は是非YouTubeで笑)ですが、このクライスレリアーナが超かっこいい!
クライスレリアーナとは、
で、全8曲から構成されています。
今回は7番を代表で選びましたが、1番も非常にカッコいいです。
他にはシューマンの代表曲である「飛翔」もカッコよくておススメ♪
カッコいい曲⑦ バッハ=ブゾーニ:シャコンヌ
この曲は
したものになります。
今まで紹介した6曲は速くて激しめの曲ですが、この曲はそうではなく、どこか宗教的で荘厳なカッコよさがあります。
1音目からここまで荘厳な雰囲気に引き込んでくる曲は中々無いのではないでしょうか?
15分の大曲ではありますが最後まで飽きることなく聴き続けることができるおススメの1曲です♪
カッコいい曲⑧ ラヴェル:夜のガスパール 第3曲スカルボ
ラヴェルの代表曲と言えば
ピアノ曲だと「水の戯れ」
が良く知られていると思いますが、今回紹介する「夜のガスパール」は詩人アロイジュス・ベルトランの詩集のタイトルから取ってきた3曲から構成される曲集です。
特に今回紹介する3曲目の「スカルボ」はピアノの難しい曲ランキングでも良く取り上げられる、超絶技巧を要する難曲。
他のクラシックピアノ曲にはない独特さを持っているので、初めて聴いたときは、「何だこの曲は!?」と思われるかもしれませんが、聴けば聴くほどカッコよさに気付かされるスルメ曲です笑
特に動画の4:23~の盛り上がりは個人的にとても好きです♪
カッコいい曲⑨ ラフマニノフ:前奏曲Op.3-2 鐘
ラフマニノフと言えば、のだめで世間にも広く知れ渡るようになったピアノ協奏曲の超名曲「ラフマニノフ ピアノ協奏曲第2番」が有名だと思います。
もし、この曲がピアノ単体の曲だったら、ランクインさせてたと思いますが、オーケストラありきの協奏曲のため、今回は除外。
ラフマニノフはピアノ単体でも超カッコいい曲を書いており、それがこの「幻想的小品集 Op.3-2 前奏曲『鐘』」です。
1音1音が、渾身の鐘を突いたようなド迫力さを持っており、痺れる1曲。
楽譜を見ると、和音の嵐で迫力も納得です笑
<和音の嵐↓>
カッコいい曲⑩ スクリャービン:Op.8-12「悲愴」
最後はロシアのピアニスト、スクリャービンが作曲した12曲から構成されるエチュードの12曲目「悲愴」を選びました。
今まで取り上げてきた作曲家の中では知名度的には低いと思いますが、この曲の出だしのインパクトの強さは全く負けてないのではないでしょうか!?
スクリャービンは手の小さいピアニストとしても有名ですが、これだけの凄まじい超絶技巧曲を作って弾いていたなんて、凄いですよね♪
最後に
今回は超カッコいいピアノ曲を10曲ご紹介しましたが、皆様いかがでしたでしょうか?
初めはランキング形式にしようと思ったのですが、どの曲も甲乙つけがたく、ランキングにするのは不可能だったので、10選致しました。
また、そもそも10曲に絞ることが難しく、泣く泣くランキングに入れられなかった曲も数多くあります。
皆様の中でも、もっとカッコいい曲知ってる!この曲も是非伝えたい!と言うものがありましたら、是非コメント欄にて教えて下さいね♪
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