【ピアノ初心者必見】これだけは覚えておきたい!良く出る『演奏記号』TOP10

ピアノの疑問

楽譜には音符だけでなく、速度や表現を指示する『演奏記号』が書かれています。

曲を完成させるためには、ただ音符をなぞるだけでなく、演奏記号に書かれた意図を反映させる必要がある訳ですが、この演奏記号がイタリア語で書かれているので、意味が分からず無視してしまうことってありませんか?

私は良くあります笑

◆f(フォルテ)やp(ピアノ)、クレッシェンドやデクレッシェンドくらいなら分かるけど、それ以外は全く知らない…
◆覚えようとしても膨大にあるため、覚える気が起きない…

こういう人のために超頻出の演奏記号TOP10を整理しました!!

10個ならなんとか覚える気になりますし、演奏記号を知っているだけで、ちょっと音楽得意になったかも♪って気分になりますよね笑

本当に良く出るので、1度覚えてしまえば譜読みが楽になりますし、それ以外の単語はその都度調べれば良いと思います。

早速ですが演奏記号TOP10がこれです!!

演奏記号 読み方 意味
1 ritardando リタルダンド だんだん遅く
2 a tempo ア・テンポ 元の速さで
3 diminuendo ディミヌエンド だんだん弱く
4 dolce ドルチェ 甘く、柔らかに
5 leggiero レジェーロ 軽く、優美に
6 cantabile カンタービレ 歌うように
7 risoluto リゾルート 決然と
8 espressivo エスプレッシーボ 表情豊かに
9 legato レガート 滑らかに
10 tenuto テヌート 音の長さを十分に保って

どうでしょうか?皆さんはいくつ知っていましたか?

この表だけでも十分なのですが、1つずつ詳細な説明をこの後記しますので興味のある方は是非ご覧になって下さい!

ritardando

「だんだん遅く」の意味を持つ速度記号のritardando(リタルダンド)。

ritardandoとフルで書かれることは稀で、“rit.”や”ritard.”と省略されることが多いです。

poco(少しずつ)と組み合わせて使われることも多く、poco rit.(少しずつ遅く)もよく見かけます。

対義語の「だんだん速く」はaccelerando(アッチェレランド)

a tempo

「元の速さで」の意味を持つ速度記号のa tempo(ア・テンポ)。

“rit.”→”a tempo”の組み合わせが非常に多いです。

diminuendo

「だんだん弱く」の意味を持つ強弱記号のdiminuendo(ディミヌエンド)。

ritardando同様にdiminuendoとフルで書かれることは稀で、“dim.”や”dimin.”と省略されることが多いです。

同義語でDecrescendo(デクレッシェンド)も良く使われますね!

ディミヌエンドとデクレッシェンドの違いは何?って思われる方も多いと思いますが、ほぼ同じ意味と捉えて良いようです。

dolce

「甘く、柔らかに」の意味を持つ発想記号のdolce(ドルチェ)。

デザートをドルチェと表記するイタリアンのお店も結構あったりするので、「甘く」というのはイメージしやすいのではないでしょうか?

leggiero

「軽く、優美に」の意味を持つ発想記号のleggiero(レジェ―ロ)。

“legg.”と省略されることもあります。

cantabile

「歌うように」の意味を持つ発想記号のcantabile(カンタービレ)。

見た瞬間、「あ、のだめカンタービレだ!!」って思いますよね笑

のだめが作品の中で初めて弾いた曲がベートーヴェン作曲の悲愴 第2楽章、この曲の主題が”Adagio cantabile(落ち着いてゆっくり、歌うように)”です♪

risoluto

「決然と」の意味を持つ発想記号のrisoluto(リゾルート)。

そもそも、「決然」って何?ってことで調べてみると

「心に強く決心したさま。思いきったさま。」
※「コトバンク」より

という意味。

堂々と明瞭に弾きましょう!

espressivo

「表情豊かに」の意味を持つ発想記号のespressivo(エスプレッシーボ)。

エスプレッシーボという言葉の響きがカッコよくて私は好きです笑

表情豊かに弾いて!と言われても、なかなか難しい気がしますが、作曲者がわざわざ発想記号を書いて指示しているということは、その旋律に強い思いがあるはず!

それを意識して弾くだけでも少しは変わると思います♪

legato

「滑らかに」の意味を持つアーティキュレーションのlegato(レガート)。

同じような意味の記号でスラーが良く使われます。

スラーは「ここからここまで滑らかに」と範囲を示してくれてますが、レガートは書かれた場所のフレーズ全体を滑らかに弾くといった感じで、微妙な違いがあります。

tenuto

「音の長さを十分に保って」の意味を持つアーティキュレーションのtenuto(テヌート)。

“ten.”と省略されることもあり、記号では下図の「-」で表されます。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

演奏記号は本当にたくさんあるので、全部覚えるのは難しいですが、今回紹介した10個を覚えておくだけでも音楽に対する理解が深まると思います。

それ以外の知らない用語は調べればいくらでも出てきますし、私の解説ブログでも曲に出てくる用語とその意味を全て載せてますので、参考にして下さい!

これを機に、もっと本格的に音楽を学ぼうと思った方は、楽典を勉強されることをおススメします!

コメント

タイトルとURLをコピーしました