こんにちは、じゃむです!
今回ご紹介するのはモーツァルト作曲の「トルコ行進曲」です。
「エリーゼのために」と並んでピアノの超有名曲である本曲。
実は、ピアノソナタ第11番の一部(第3楽章)であることはあまり知られて無いと思います。
下記はピアノソナタ第11番の演奏動画で、10分24秒から我々が良く知るトルコ行進曲が始まります。(通しで聴くと14分と長いですが、第1-2楽章も素敵なので興味ある方は是非!)
では、なぜ第3楽章だけが有名になったかというと、単純にその時代「トルコ行進曲」が流行ったからとのこと笑
トルコ行進曲はモーツァルトだけでなくベートーヴェンやハイドンも作曲しています。
しかし圧倒的な知名度を誇るのがモーツァルトのトルコ行進曲。
編曲も多くされており、その中でも有名なのがファジル・サイによるジャズ風のカッコいいトルコ行進曲。(楽譜はこちら↓)
<ヴォロドスによる超絶技巧版トルコ行進曲↓>
この編曲はどちらもYouTubeで流行りましたよね笑
モーツァルト版より難易度がかなり上がっています(特にヴォロドス版)ので、我こそは!という方は挑戦してみて下さい♪
それでは、曲の概要に移りましょう!
曲の概要
【作曲者】モーツァルト (Wolfgang Amadeus Mozart)
【調】イ短調
【指定速度】Allegretto(やや快速に)
【拍子】2/4拍子
【音楽用語】Coda(終結部)
無料楽譜
※「クラシックピアノ名曲110」様のページに飛びます
全音ピアノピースの楽譜はこちら(PP-004)↓
難易度
3(10段階) ※全音ピアノピース:B
トルコ行進曲って、エリーゼのために同様、ピアノ初心者の登竜門的なイメージがありますが、正直かなり難しいです。
この曲を綺麗に弾ける人は少なくとも初心者ではないと胸を張って良いと思います!
難所①24~31小節目の左手装飾音符
3つも音を入れるので、素早く弾いて右手とタイミングを合わせるのが大変!
特に赤四角で囲った27小節目は装飾音符が2連続で来るので音がバラバラになりがちです。
合わない場合は、装飾音符であることを意識せず、左手だけでゆっくり片手練習をすると、合うようになります。
難所②88~95小節目からの右手
難所①の左手装飾音符はそのままに、右手が8分音符から16分音符になって、てんやわんやです笑
どうしても右手がカクカクになってしまう箇所。
滑らかに弾ける人は凄いなぁ~って感心します!
難所③102小節目の右手
ここもめちゃくちゃばらける部分
装飾音符「レ」からの和音「ミ・ラ・ド#」3連打はかなりきつく、団子状態になってしまいます。
トルコ行進曲はあの速くて爽快なメロディーをみんな知っているがゆえに、ゆっくり弾くと違和感を感じてしまいますが、焦らずゆっくり取り組みましょう!
左手にトルコを感じるべし!
右手がせわしなく動く一方、一定のリズムを刻んでいるのが左手。
一見、単調に見えますが、これこそがトルコの軍楽隊が打ち鳴らす打楽器のリズムを取り入れたものであり、本曲をトルコ行進曲たらしめていると言えます。
右手ばかりに気が行きがちですが、左手にトルコを感じることで、この曲をより深く演奏できるはず!
YouTube演奏動画
③関雅行様
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