ピアノで難しい曲と言われると、どんな曲を思い浮かべますか?
・・・色々ありますよね!
そんな中、今回取り上げるのは「和音が広すぎて手が届かない、手が大きくないと物理的に弾けない曲」です。
これを難しい曲と表現するのは正しくないかもしれませんが、楽譜通り弾きたいと思っても物理的に弾けないのだから、ある意味究極的に難しいですよね笑
過去に「約50%の人が届くのは9度(ド~オクターブのレ)まで」と言う記事を書きました。つまり、9度よりも広い和音の曲はアルペジオ等駆使しないと弾くのは難しいという事になります。
そのような性質の曲の中でも、特にこれはヤバい!と言うのをランキングにしてみました。特に第1位と2位はヤバいです笑
皆さんもどこまで届くかチャレンジしてみて下さい!!
第5位 ショパン「プレリュード Op.28-7」12小節目(10度)
太田胃散の曲として有名なこの曲笑
16小節と非常に短く、ゆったりとした曲なので、ショパンでは珍しく初心者でも取っつきやすい曲なのですが、12小節目の右手がヤバい。。
下から「ラ#、ド#、ミ、ラ#、ド#」の10度です!
普通に全部の音を押さえるのは厳しいので、ラ#とド#は親指で2音一緒に押さえて弾きますが、これもまた辛い・・・
第4位 ラフマニノフ「ピアノ協奏曲 第2番 Op.18 ハ短調」5小節目(10度)
ピアノ協奏曲の超名曲が第4位にランクイン!
「のだめカンタービレ」を見たことがある人なら、ピアノに詳しくなくても聴いたことがあるはずです。
冒頭8小節は右も左もずっと鬼畜和音なのですが、その中でも特に5小節目の左手が辛い!!笑
下から「ファ、ド、ミ♭、ラ」の10度です!
美しい音色からは想像できない鬼畜っぷりですが、これをピアニストの方々は顔色一つ変えることなく上品に弾きあげるのだから凄いですよね!
ラフマニノフは超巨大な手の持ち主だったとのことで、鬼畜和音の曲が増えてしまうのは仕方ないですね笑
第3位 ショパン「エチュード Op.10-4」48小節目(10度)
第5位に次いで3位にも出てしまったショパン様。
ショパンは手が小さいと言う話は嘘なのではないかと疑いたくなります笑
エチュード10-4は「のだめ」「ピアノの森」「四月は君の嘘」と色んな作品の中でも使われる人気曲であり、難しい曲の代名詞とも言える曲です。
そんな10-4の左手にさらっと放り込まれる鬼畜和音がこれ↓
下から「ソ#、レ#、ファ#、ド」の10度です!
なぜこの和音を2回も弾かせる!!!?笑
ここは多くのピアニストの方がアルペジオで弾いてます。届く、届かないの問題もあるかもしれませんが、アルペジオで弾いたほうが綺麗に聴こえるかもです。
第2位 ドビュッシー「亜麻色の髪の乙女」6小節目(12度)
亜麻色の髪の乙女と言えば、冒頭の美しいメロディーは誰しもどこかで聴いたことがある、超名曲です。
凄く綺麗でゆっくりしている曲に超鬼畜和音が潜んでいるなんて、意外じゃないですか!?笑
その超鬼畜和音とは、下から「ミ♭、シ♭、ソ、シ♭」の12度です
12度とか嘘だろ・・・全然届く気がしません笑
そもそも「ミ♭、シ♭、ソ」の3音を弾くだけでも結構辛いのに、さらにシ♭を押さえるなんておかしい!!笑
全部押さえられるよ!って方は是非コメントをいただきたいです!!
第1位 リスト「ラ・カンパネラ」60小節目(15度)
堂々の1位は10-4同様、難しい曲の代名詞、ラ・カンパネラです。
しかも破格の15度・・・リスト様、人間やめすぎ笑
その人間をやめてしまった和音がこちら↓
下から「ソ#、レ#、シ、ソ#」の15度、驚異の2オクターブ笑
そもそも楽譜に記載されている指遣いが「5,3,1,2」なので、これはアルペジオ記号が書かれていないだけで、アルペジオで弾く可能性が高いです。
写真で撮ってみると絶望感がヤバい・・・シから届いていないソ#の間あきすぎやろ。。。
流石にこれはアルペジオで弾くのが公式だと思いますが、いやいやこんなの届きますよ!!!って方がいらっしゃったらぜっていコメントして下さいね!!!よろしくお願いします。
総括
今回5曲を紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
第1位と2位は化け物急ですが、第3位までも相当キツイと思います。
また、このような和音は弾くと手を痛める原因になりうるので、無理して弾くのはやめて下さい!!アルペジオで弾いたり、右手でカバーしたり、音を1つ抜いてみたり、やり方を考えるのも面白いですよ!
もし皆様がご存じの鬼畜和音がございましたら是非コメントにて教えていただきたいです。よろしくお願いします!!
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