こんにちは、じゃむです!
今回ご紹介するのはシューベルト作曲の「セレナーデ」です。
14曲から構成される歌曲集「白鳥の歌」の第4曲目にあたるセレナーデ。
レルシュタープという詩人の詩を元にした歌曲であり、恋人への切ない想いが書かれています。(下の方で歌詞をまとめましたが、少しイタいです笑)。
曲集自体ははレルシュタープ、ハイネ、ザイドルという3人の詩を元に作曲したものがひとまとめにされているので、曲はそれぞれ独立しています。
私が今回演奏したのは「ピアノ名曲110選 GRADE B(ドレミ楽譜出版社)」による編曲のものですが、かの有名な大ピアニスト「フランツ=リスト」の編曲ver.も存在しています。
リスト編曲ver.↓(前半は原曲と大差ないですが、後半の右手と左手の掛け合いにより難易度アップしてます)
右手3連符、左手8分音符のいわゆる「ポリリズム」が多用されており、ここが技術的に難しい。。。
右手と左手が重ならない音が出てきて非常に弾き辛いんですよね(私はめちゃくちゃ苦手です)。
1回出てくる程度だったら、適当に弾いて誤魔化せますが、曲全体を通して出てくるのでしっかりマスターする必要があります。
ポリリズムは他にも「ドビュッシーのアラベスク第1番」や「ショパンの幻想即興曲」など超名曲にも使われているのでこの曲で苦手意識を払しょくできれば良いと思います(弾き方は後程説明)。
それでは、曲の概要に移りましょう!
曲の概要
【作曲者】シューベルト (Franz Peter Schubert)
【調】ニ短調(シ♭)
【指定速度】Moderato(中くらいの速さで)
【拍子】3/4拍子
【音楽用語】①rit.(だんだん遅く) ②a tempo(元の速さで) ③basso marcato(低音をはっきりと) ④dim.(だんだん弱く)
無料楽譜
※「クラシックピアノ名曲110」様のページに飛びます
全音ピアノピースの楽譜はこちら(PP-059)↓
難易度
3(10段階) ※全音ピアノピース:B
右手3連符、左手8分音符の「ポリリズム」が難しい!
右手で3つ音を弾いている間に、左手は音2つ。左手の2音目はどこに合わせれば良いの??って混乱しますよね笑
ポリリズム(3連符×8分音符)の弾き方
じゃあ実際どう弾けば良いのか?
実は慣れてしまえばそんなに難しくありません!
まず、8分音符の2音目は、3連符の2音目と3音目に入るようにして弾くのが正しいです!
「タン・タカ・タン」と聴こえればOK!
中々できないよ~!って方は下記の練習方法も参考にしてみて下さい
・右手で3連符を弾きながら、左手は膝を叩いてリズムをとる
・2歩足踏みしている中で3回手拍子する
(Twitterで教えて下さった皆様ありがとうございました!)
歌詞
ドイツ語
Leise flehen meine Lieder
Durch die Nacht zu dir;
In den stillen Hain hernieder,
Liebchen, komm zu mir!
Flüsternd schlanke Wipfel rauschen
In des Mondes Licht;
Des Verräters feindlich Lauschen
Fürchte, Holde, nicht.
Hörst die Nachtigallen schlagen?
Ach! sie flehen dich,
Mit der Töne süßen Klagen
Flehen sie für mich.
Sie verstehn des Busens Sehnen,
Kennen Liebesschmerz,
Rühren mit den Silbertönen
Jedes weiche Herz.
Laß auch dir die Brust bewegen,
Liebchen, höre mich!
Bebend harr’ ich dir entgegen!
Komm, beglücke mich !
日本語訳(訳:堀内敬三)
秘めやかに闇をぬう 我が調べ
静けさは果てもなし 来よや君
ささやく木の間を もる月影
人目もとどかじ たゆたいそ
君聞くや 音にむせぶ 夜の鳥
我が胸の秘め事を そは歌いつ
鳴く音に込めつや 愛の悩み
わりなき思いの かの一節
深き心をば 君や知る
我が心 騒げり
待てる我に 出で来よ君
YouTube演奏動画
歌付きも素晴らしいですね!!
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