こんにちは、じゃむです!
今回ご紹介するのはベートーヴェンの「ピアノソナタ 月光 第1楽章」です。
「月光」の名で知られていますが、ベートーヴェン自身は「幻想曲風ソナタ」と命名。
月光の愛称はドイツの詩人、レルシュタープが第1楽章を聴いて「スイスのルツェルン湖の月光の波に揺らぐ小舟のよう」と評したことから広まったようです。
実際、第1楽章は「月光」という名が非常にしっくりきますが、第2、3はそうでもないですよね笑
では、ベートーヴェンはなぜこの曲を幻想曲風と名付けたか??
それは、一般的なソナタ形式をガン無視した、自由な曲という意味合いが強く含まれています。
ソナタ第一楽章の指定速度と言えば「Allegro(快速に,♩=120~152)」が普通なのですが、月光の第一楽章は「Adagio sostenuto(ゆっくりと,♩=56~63)」です。
また、ソナタは「ソナタ形式」を第一楽章で使うのが普通なのですが、月光ではソナタ形式を第三楽章で使っています。
そんな、ベートーヴェンの実験的なソナタ「月光」ですが、第一楽章は初心者でも弾きやすく、かつ、美しいメロディーのため非常におススメな1曲!
是非ものにしたいですね♪
それでは、曲の概要に移りましょう!
曲の概要
【作曲者】ベートーヴェン (Ludwig van Beethoven)
【調】嬰ハ短調(ド、レ、ファ、ソ#)
【指定速度】Adagio sostenuto(ゆっくりと、音を保持して)
【拍子】2/2拍子
【音楽用語】sempre pp e senza sordini(ソフトペダルを使わずに常にppで)
ソフトペダル(左の音を小さくするペダル)を使わずに!!って指示されるの珍しいですよね笑
わざわざ書くところにベートーヴェンのこだわりを感じます。
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難易度
2(10段階)
右手は同じメロディーの繰り返し、左手はほぼ動かないということで、非常に弾きやすい曲です。
しかし、シンプルなゆえに聞き手を退屈させないように弾くのは難しいかも・・・
特に難しいのが第32小節目からの右手が徐々に上がっていく部分。
2/2拍子なので、3つを一塊とするというよりは、6つを一塊にするのが良いでしょう。
間違って、4つを一塊とかにすると、違う曲になってしまうのでご注意を!笑
・・・でもここ取り間違えやすいです。。
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